上智大学法学部 Sophia University Faculty of Law

法学部長・各学科長から卒業する皆さんへのメッセージ

ご卒業おめでとうございます。

卒業式・学科別集会が実施できなくなり、皆さんに直接お会いできる機会がなくなってしまいましたが、学部長・各学科長からのメッセージをお贈りいたします。

自分なりの目標をもって始動

法学部長 小幡 純子

小幡 純子 学生時代は「上智大生」という傘の中で守られながら、自由を満喫できて、ある意味居心地の良い日々であったと思いますが、これから皆さんは、いよいよ社会人として、自立して大海原に漕ぎ出すことになります。そのときに、ぜひ自分なりの目標、希望をもって始動してください。そうすれば、最初は多少苦しくても、自分のやりたいことのために頑張ることができます。法学部で学んだ事柄、その成果は、皆さんが今後社会生活を送っていく中で、随所にその片鱗を現してくることでしょう。そのとき、大学で学んだことの意味を実感していただければ有難く思います。皆さんの目標のために、この大学生活が意義深いものとなることを祈念して、卒業を心よりお祝いします。

法律学科長メッセージ

法律学科長 梅村 悠

 ご卒業おめでとうございます。私からの祝辞として、2点申し上げます。

 1つ目は、自信を持って、新たな道を歩んでほしいということです。法学部は本学において最も単位認定が厳しい学部です。無事卒業できた皆さんは、一定水準以上の法的思考力を身に付けていることになりますので、社会的諸課題を解決するため、是非その力を活かしてください。

 2つ目は、上智で築いたつながりを今後も大切にしてほしいということです。クラスやサークル、ゼミなどで知り合った仲間は、かけがえのない財産です。残念ながら、コロナウィルスのせいで、学生生活の最後は尻切れトンボになってしまいましたが、そうであるからこそ、落ち着いたら再び仲間同士で集まって、旧交を温めるとともに、先輩にしてもらったように、後輩の面倒を見てあげてください。

 皆さんの今後のご活躍を心より祈念するとともに、再会を楽しみにしています。

国際関係法学科長メッセージ

国際関係法学科長 楠 茂樹

 国や企業の責任者クラスの中には責任回避のことばかり考えている人が少なくありません。メディア人や知識人の中には他人を批判することばかりに熱心で、自ら批判されることを厭わない、責任ある言論を実践していない人が多くいます。国際的な舞台での活躍が期待される「国際人」とは、国境を越える様々な課題について、自らの頭で考え、他人に判断を委ねない、責任ある言動をなし得る人のことを意味し、「語学堪能である」とか「国際機関に勤める」とかいったことはその過程に過ぎません。国際関係法学科の卒業生の皆さん(のみならず法学部、そして全ての上智大学卒業生の皆さん)には、是非、「批判される側」に立った、「責任ある言動」を実践する国際人として活躍してもらいたいと思います。新たな門出を迎えた皆さんの、これから幸多きことをお祈りしています。

地球環境法学科長メッセージ

地球環境法学科長 伊藤 栄寿

 ご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。大学生活はあっという間だったと感じている人も多いのではないでしょうか。実際に、長い人生の中で、大学生活の占める割合は少ないです。それでも、大学で学んだこと、大学で得られた人間関係は、社会に出てからもいろいろなかたちで役に立つはずです。

 コロナウィルスの影響で、直接みなさんにお会いできなかったことは大変残念ですし、また、みなさんも友人や先輩・後輩に会うことができず大変残念な気持ちを抱いていると思います。ただ、これからの人生にもきっといろいろなことがあります。良いこともあれば悪いこともあります。悪いことの後には、きっと良いことがあります。社会状況が落ち着き、みなさんの新生活も落ち着いたら、是非、友人などと集まり、語り合う機会をもっていただければと思います。これからの新生活、頑張ってください!