上智大学法学部 Sophia University Faculty of Law

コースAQUILA(アクィラ):体験談

西オーストラリア大学法学研修の体験談

国際関係法学科3年 松原りか子

 研修前、私は「英語で外国法の勉強なんて、ついていけるだろうか…」と心の片隅で不安になりつつも、「行ってしまえばどうにかなるでしょう」と未来の自分に丸投げして参加の申し込みを行いました。実際一か月間の研修を終えた今では、「行って正解だった」と心から思っています。

 パースでの生活は、勉強と遊びを半々ぐらいにしたバランスのいい日々でした。先生方による「講義」と、英語力向上のための「プレゼンテーション」、朝からバスに乗って刑務所・議会・海などいろんな場所を訪れる「ツアー」が主な勉強内容です。避けたがる人が多い「プレゼンテーション」ですが、私ももともと苦手意識が強いほうでした。ですが、あちらの先生からコツや基本的なやり方を教えてもらい、ゆるいテーマで何度も短いものをこなした結果、帰るころには苦手意識が払拭されていました。私にとって、このことが一番の「成長できたこと」だと思います。

 授業は、憲法や海洋法など興味深い内容ばかりでした。ツアーの項目の一つとして、昔の裁判の流れを皆で演じてみるという楽しい企画もありました。短期語学プログラムとの差がしっかりと感じられ、「法学研修」の名に恥じない濃い内容が詰まったプログラムだと思います。先生によって授業形式は多少違いましたが、やはりリスニング力は試されました。私はまだ長時間聞き続けることが難しかったので、授業は日本語での法律の知識で補完しました。先生のなまりによっても聞き取れる量が変わったので、自分が聞き取りづらいと思う地域が判明したことが新たな発見です。一緒に受講した生徒たちは、なんなく英語を操る人から短く返答するのがやっとといった人までいましたが、放課後には宿題の内容を相談しあうなど良い感じにお互い助け合いながら課題をこなしていきました。

 座学以外では、湾でカヤックをしたり、カンガルーやコアラに会ったり、現地の学生たちとトランポリンに行ったりとたくさんのアクティビティを体験しました。友人とフェリーのチケットを買い、ロットネスト島に渡ってサイクリングをしたことも楽しい思い出です。夜は部屋で友人と談笑をしながらゲームをするなど、寮生活に憧れがあった私にとっては起きてから寝るまでが貴重な経験の連続でした。現地の学生は学校でも休日でも積極的に関わってきてくれていたので、帰国後も連絡を取り合うような友達を得ることも可能な環境だといえます。

 帰国して間もなく受けてみたTOEICでは自身の過去最高点を取り、パースでの一ヶ月が自分にプラスになっていることを実感しました。英語力に留まらず、寮生活での体験などを通じて、新しい友人を得ることもでき、本当に有意義なひと月を過ごせたと思っています。

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