概要

エクスターンシップ体験談

標準コース 3年次生 渡邊 一貴

 私は、行政法と法政策に関心があったことから公務を希望し、総務省消防庁にて2週間の研修をさせていただきました。

 研修においては、主に法律・政令改正のための書類の作成を行いました。改正の理由は、消火器具の技術進歩によるものや民泊制度に伴うものなど様々であり、実際にこうした問題に立法者の立場から向き合ったことで、「法は人のためにある」ことを学ぶとともに、実社会の中で生きた法に触れることができました。また、法制局や富士総合火力演習に同行させていただけるなど、貴重な経験をすることができました。

 さらに、実際の業務を通じて、これまでの学習で培ってきた法律の知識やリーガルマインドを存分に発揮することができ、一方で、実務ならではの課題を発見することもできました。

 今回エクスターンシップを受講したことで、行政法への理解が深まるだけでなく、勉強へのモチベーションが高まり、より一層法律の勉強が楽しくなったように思います。

チューター制度 / 利用者の声

標準コース 2年次生 阿部 優貴

 チューター制度の最大のメリットは、「本学出身」の「弁護士」の先生方から直接指導を受けられることです。私は、入学直後から基本科目の復習・定着という位置づけで「フォローアップゼミ」を、そして夏期休暇中には実戦的な答案練習の場として予備試験などの過去問を使用した「自主ゼミ」を利用しました。

 まず、「本学出身」ということで、私たち学生の状況をよく解してくださっており、勉強面はもちろん、時期に応じて生活面のアドバイスなども経験談を交えて具体的にお話ししてくださるので、安心して毎日の勉強に取組むことができました。

 また、日々法律実務に携わっていらっしゃる「弁護士」ですので、身近に目標となる存在ができ、モチベーションの向上に繋がりました。そして、学問に精通した教授とは異なり、司法試験合格者の視点から、毎週のように答案作成のコツもアドバイスしていただけるので、とても心強く思っています。

 最後に、チューターの先生方はたくさんいらっしゃいます。入学後、是非「お気に入りのチューター」を探してみてください。出会うことができると、より充実した学生生活になるはずです。

短縮コース 3年次生 堀田 あや子

 私はクラスメイトに声を掛けてもらい、前期の夏休みからチューター制度を利用した自主ゼミに参加しました。社会人経験が長く、働きながら独学で法科大学院受験をした私にとって、1番苦労したことは、授業で講義を聞き、教科書を読むと、自分では十分に理解できたと思うのに、いざ答案にしようとすると驚くほどその理解を書き現すことができず、それを自分1人では解決できずにいた点でした。参加したゼミは本試過去問の答練タイプで、実務家で上智ローの授業も担当されている先生をお招きした大変質の高いゼミでした。問題は論点が錯綜して答が一つに絞り切れないような難易度の高いものをあえて選びます。参加者の答案に互いに目を通し、基礎知識の見落とし、異なる解釈などの再確認となるとともに書く力を付ける機会となりました。

 さらに担当の先生が実務家の視点で理解を促す質問を投げかけてくださることで、それまで得ていた知識の上乗せとなる気づきが生まれます。お蔭で自身の壁は後期の半ばくらいには打破することができたと思います。上智ロースクールの恩恵は学業環境の良さ、実務に触れる機会の多さなどいくつか挙げられますが、チューター制度はまさにその一つといえます。ぜひ積極的に利用されることをお薦め致します。

[インタビュー] 上智ローについて、ざっくばらんに語ろう

出席者

楠 茂樹 教授
(経済法 I / II 担当)

倉都 雄規
(2014年3月修了、司法修習68期。現在、吉峯総合法律事務所・弁護士)

須藤 晃海
(2015年3月修了、同年に司法試験合格。現在、司法修習中69期。)

この座談会のコーナーは、なるべく肩の力を抜いたものにしたいと思っています。ゲストの皆さんには、ざっくばらんに語っていただきましょう。まず、お二人が本学の法科大学院を進学先に選ばれた理由を教えてください。
倉都
僕の場合は、学部が上智だったこともあって、慣れた環境ということが一番大きかったのかなと思います。あと、ローのクオリティが高いのに、学費が他の私学に比べて相対的に安いことも要因になっていると思います。
須藤
もともと、上智大学は素晴らしい大学だと思っていました。あと学費が少し安いということと、立地も四ツ谷で、かなり通いやすいということで決めました。
立地の良さと学費の安さ、この二つはなかなか両立しにくいですよね。でも、上智ローはそれを実現している。これは確かに、時間的、予算的に制約のある学生にとって魅力的ですね。

上智大学法科大学院(上智ロー)の強みとは?

教育内容等で、本法科大学院の特徴としてお感じになった点があれば、教えてくださいますか。
倉都
環境法科目が充実していますね。
須藤
私は、司法試験を環境法で受験する予定です。やはり北村(喜宣)先生という第一人者が目の前にいらっしゃって、近未来の法政策を含む貴重なお話をしてくださるのは、すごくためになります。また、司法試験をどうやって乗り切るかという環境法選択者の先輩方が代々培ってきたノウハウみたいなものがあって、それが私たち後輩に伝わっている。その点が上智の強みかなと思います。北村先生だけでなく、越智(敏裕)先生、筑紫(圭一)先生、及川(敬貴)先生……私は全部で4人の先生から教わりましたが、それぞれスタイルが違いますし、色々な角度からのお話を聞けるのが良かったです。たとえば、北村先生は、法政策を中心に教えてくださるんですが、越智先生は実務家の経験もあられることから、よく訴訟関係のことを教えてくださいました。筑紫先生は、環境法基礎の授業で、一番初めの全く分からない状態でも丁寧に優しく教えてくださいました。そういう、各先生の役回りというと失礼なんですが、有機的な関係性が……
非常に生産的なコラボレーションになっているわけですね。
須藤
その言葉が言いたかったです(笑)。
環境法のプログラムは、文科省の加算プログラムの対象になっていて、今後さらに充実されます。効率よく単位を取って行くという観点からすると、これだけ環境法の教員がそろって関連する科目が充実しているのは、確かに上智ローの大きな特色ですね。もちろん他の科目の先生方もみな実力者なので悩ましいところでしょうが、法科大学院で色々な科目を勉強しないといけない中で、一つ、重点を置ける科目として環境法を選択できるのは強みですね。そしてそれが司法試験の科目になっているので、非常に効率がいいというのはいえますね。
倉都
確かに環境法科目は上智ローの特徴として注目されがちですが、他の実務系科目にも、かなり良い授業があります。とくに国際仲裁・ADR のような国際色豊かな授業の存在も強みではないかと思います。
科目以外で強みとしてあげられる点はありますか。
須藤
やはり、他のロースクールと比較して中規模あるいは小規模ですので、先生との距離がかなり近い点ですね。私は授業で必ず質問をしに行くのですが、どの先生も丁寧に教えてくださいますし、食事に連れて行ってくださって実務の話などを聞かせていただいたこともあり、とても良かったと思っています。それからこれは施設面ですが、自習室や図書室等がワンフロアで全部まとまっている点は良いですね。学部生とロー生はトーンが全然違いますので、ワンフロアで完結していて、皆で勉強する雰囲気があるのはすごく良いです。
倉都
チューターの方々との距離も当然近いです。本学の規模でありながら、あれだけの数のチューターがおられるので、誰にとっても非常に使い勝手が良いです。私の場合は、倒産法問題の答案を弁護士の先生に見てもらいました。
須藤
上下の学生間の交流も、ここでは円滑に行われていると思います。それは勉強面に限りません。たとえば私は、倉都さんとフットサルのサークルに所属して、月に1回程度、一緒にボールを蹴ったりもしました。
サークルがあるのですか?
倉都
ほかに野球やバスケなど、スポーツが中心ですね。

上智ローで学んだ大切なこと

いま、お二人がおっしゃってくださったことは、学生目線で見た場合の、本法科大学院の特色となる点で、かなり一般的にいえることだと私も自負しています。それらとは別に、お二人が個人的に上智で学べてよかったとお感じになったことが何かありますか。
倉都
そうですね。私は法学部出身ですが、やはりプロの方からきちんと教えてもらうのが一番合格に近いだろうということで、標準コースを選びました。基礎科目ではありませんが、租税法の授業では、いわゆる生の事実を見て、それに法律を適用して結論を導くというすごくシンプルなことを、平川(雄士)先生から一番ダイレクトに教えていただきました。私にとっては最も有益な授業だったと思います。
須藤
私の場合、照沼(亮介)先生の授業がなかったら、刑法が全く分かっていなかっただろうなという実感があります。少し厳しい口調で講義をされますが、内容は本当に分かりやすかったです。私は、法学部出身ではない、いわゆる純粋未修ですので、入学当初はすごく不安でした。でも、授業の内容を理解しようと意識を集中する、そして分からなかったら先生に質問するということを繰り返すうちに、段々リズムに乗ってきて、授業についていけないのではという不安は自然になくなりました。

めちゃめちゃ楽しかった3年間

上智ローは、都会の中心にありながら、比較的ストレスを感じにくい環境だと思われませんか。ここは新宿御苑にも近いし、皇居も近い。赤坂御所もありますしね。結構緑が多い。どうでしょう。
倉都
春になるとソフィア通りの桜がいっぱい咲いて、皆でお花見をしたりして気分転換ができますし。あと、近くに皇居があるので、体を動かしたいなと思ったら、皇居ランをしたり。そういう意味では、勉強に疲れたときに気分転換をしやすい場所が、ここは多いですね。
須藤
私は、社会人をやめてここに入学しました。予定では、この3月に修了します。社会人から大学に戻って勉強していると、自分のために全部の時間を使えることのありがたみをしみじみ感じるのです。学部からストレートで来ていたら、この気持ちでここで勉強していなかったでしょう。それが、自分が一番成長した点だな、と思います。苦しかったけれど、めちゃめちゃ楽しい上智ローの3年間だったなというのは、本当に思っています。
上智ローが、学修のための好環境を与えることができたということを聞いて、とてもうれしく思います。お二人ともお忙しいなか、どうもありがとうございました。

<2015年2月28日収録>

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