上智大学法科大学院 Sophia Law School

在校生の声

エクスターンシップ体験談

標準コース 2021年修了 片岡 拓也

 2年生の夏休みに2週間ほど、足立区役所法務課にエクスターン生として受け入れていただきました。足立区役所法務課では、エクスターン生を法務課の一員のように受け入れる方針を採用しているため、行政という組織の中で、法律家の担っている役割や、活躍ぶりを実際に見ることができました。法務課には日々、他の課から条例や規則の整合性や、紛争に関することなど、様々な法律相談が寄せられます。しかし、法務としてどのように対応しているかは、本来入庁していないと知ることはできません。また、私はそれまで、法務の仕事には法律家の中でも弁護士しか携わらないものだと考えていましたが、検察官も携わる場面があることがわかり、法律家として法務に関わる機会の多さに驚かされました。このように、エクスターンは貴重な機会を提供してくれる制度であると思います。

チューター制度 / 利用者の声

標準コース 3年 寺﨑 一

 法科大学院での勉強の中で、様々な疑問や不安な点が出てくると思います。例えば私は法科大学院入学当初、事例問題へのあてはめの仕方や答案の書き方が基本書などにはあまり書いておらず、自分の答案が評価されるものであるか不安になりました。

 チューター制度を利用することによって、チューターの先生に勉強に関する疑問や不安な点を気軽に質問し、解決することができます。勉強面では事例問題へのあてはめの仕方や答案のテクニックを丁寧に教えていただき、答案添削によってどの部分が答案として評価されるのか、評価されないのかということを知ることができます。私は主に自主ゼミへのチューター派遣を利用しています。自主ゼミでは事例問題を扱い、チューターの先生とのやりとりを通して、ある事例の事実が論点となっている法律の要件にあてはまるかどうか検討していますが、チューターの先生からのご指摘などによって事例問題へのあてはめ能力を向上させるのに役立っています。また答案添削によって自分の答案で足りない部分を把握し、すぐに次の答案で修正することができています。

 チューター制度は、司法試験に合格し実務を経験されているチューターの先生からの指導という貴重な経験ができ、疑問や不安を解決することができる素晴らしい制度だと思います。

[インタビュー] 上智ローについて、ざっくばらんに語ろう

出席者

楠 茂樹 教授
(経済法 I / II 担当)

倉都 雄規
(2014年3月修了、司法修習68期。現在、吉峯総合法律事務所・弁護士)

須藤 晃海
(2015年3月修了、同年に司法試験合格。現在、司法修習中69期。)

この座談会のコーナーは、なるべく肩の力を抜いたものにしたいと思っています。ゲストの皆さんには、ざっくばらんに語っていただきましょう。まず、お二人が本学の法科大学院を進学先に選ばれた理由を教えてください。
倉都
僕の場合は、学部が上智だったこともあって、慣れた環境ということが一番大きかったのかなと思います。あと、ローのクオリティが高いのに、学費が他の私学に比べて相対的に安いことも要因になっていると思います。
須藤
もともと、上智大学は素晴らしい大学だと思っていました。あと学費が少し安いということと、立地も四ツ谷で、かなり通いやすいということで決めました。
立地の良さと学費の安さ、この二つはなかなか両立しにくいですよね。でも、上智ローはそれを実現している。これは確かに、時間的、予算的に制約のある学生にとって魅力的ですね。

上智大学法科大学院(上智ロー)の強みとは?

教育内容等で、本法科大学院の特徴としてお感じになった点があれば、教えてくださいますか。
倉都
環境法科目が充実していますね。
須藤
私は、司法試験を環境法で受験する予定です。やはり北村(喜宣)先生という第一人者が目の前にいらっしゃって、近未来の法政策を含む貴重なお話をしてくださるのは、すごくためになります。また、司法試験をどうやって乗り切るかという環境法選択者の先輩方が代々培ってきたノウハウみたいなものがあって、それが私たち後輩に伝わっている。その点が上智の強みかなと思います。北村先生だけでなく、越智(敏裕)先生、筑紫(圭一)先生、及川(敬貴)先生……私は全部で4人の先生から教わりましたが、それぞれスタイルが違いますし、色々な角度からのお話を聞けるのが良かったです。たとえば、北村先生は、法政策を中心に教えてくださるんですが、越智先生は実務家の経験もあられることから、よく訴訟関係のことを教えてくださいました。筑紫先生は、環境法基礎の授業で、一番初めの全く分からない状態でも丁寧に優しく教えてくださいました。そういう、各先生の役回りというと失礼なんですが、有機的な関係性が……
非常に生産的なコラボレーションになっているわけですね。
須藤
その言葉が言いたかったです(笑)。
環境法のプログラムは、文科省の加算プログラムの対象になっていて、今後さらに充実されます。効率よく単位を取って行くという観点からすると、これだけ環境法の教員がそろって関連する科目が充実しているのは、確かに上智ローの大きな特色ですね。もちろん他の科目の先生方もみな実力者なので悩ましいところでしょうが、法科大学院で色々な科目を勉強しないといけない中で、一つ、重点を置ける科目として環境法を選択できるのは強みですね。そしてそれが司法試験の科目になっているので、非常に効率がいいというのはいえますね。
倉都
確かに環境法科目は上智ローの特徴として注目されがちですが、他の実務系科目にも、かなり良い授業があります。とくに国際仲裁・ADR のような国際色豊かな授業の存在も強みではないかと思います。
科目以外で強みとしてあげられる点はありますか。
須藤
やはり、他のロースクールと比較して中規模あるいは小規模ですので、先生との距離がかなり近い点ですね。私は授業で必ず質問をしに行くのですが、どの先生も丁寧に教えてくださいますし、食事に連れて行ってくださって実務の話などを聞かせていただいたこともあり、とても良かったと思っています。それからこれは施設面ですが、自習室や図書室等がワンフロアで全部まとまっている点は良いですね。学部生とロー生はトーンが全然違いますので、ワンフロアで完結していて、皆で勉強する雰囲気があるのはすごく良いです。
倉都
チューターの方々との距離も当然近いです。本学の規模でありながら、あれだけの数のチューターがおられるので、誰にとっても非常に使い勝手が良いです。私の場合は、倒産法問題の答案を弁護士の先生に見てもらいました。
須藤
上下の学生間の交流も、ここでは円滑に行われていると思います。それは勉強面に限りません。たとえば私は、倉都さんとフットサルのサークルに所属して、月に1回程度、一緒にボールを蹴ったりもしました。
サークルがあるのですか?
倉都
ほかに野球やバスケなど、スポーツが中心ですね。

上智ローで学んだ大切なこと

いま、お二人がおっしゃってくださったことは、学生目線で見た場合の、本法科大学院の特色となる点で、かなり一般的にいえることだと私も自負しています。それらとは別に、お二人が個人的に上智で学べてよかったとお感じになったことが何かありますか。
倉都
そうですね。私は法学部出身ですが、やはりプロの方からきちんと教えてもらうのが一番合格に近いだろうということで、標準コースを選びました。基礎科目ではありませんが、租税法の授業では、いわゆる生の事実を見て、それに法律を適用して結論を導くというすごくシンプルなことを、平川(雄士)先生から一番ダイレクトに教えていただきました。私にとっては最も有益な授業だったと思います。
須藤
私の場合、照沼(亮介)先生の授業がなかったら、刑法が全く分かっていなかっただろうなという実感があります。少し厳しい口調で講義をされますが、内容は本当に分かりやすかったです。私は、法学部出身ではない、いわゆる純粋未修ですので、入学当初はすごく不安でした。でも、授業の内容を理解しようと意識を集中する、そして分からなかったら先生に質問するということを繰り返すうちに、段々リズムに乗ってきて、授業についていけないのではという不安は自然になくなりました。

めちゃめちゃ楽しかった3年間

上智ローは、都会の中心にありながら、比較的ストレスを感じにくい環境だと思われませんか。ここは新宿御苑にも近いし、皇居も近い。赤坂御所もありますしね。結構緑が多い。どうでしょう。
倉都
春になるとソフィア通りの桜がいっぱい咲いて、皆でお花見をしたりして気分転換ができますし。あと、近くに皇居があるので、体を動かしたいなと思ったら、皇居ランをしたり。そういう意味では、勉強に疲れたときに気分転換をしやすい場所が、ここは多いですね。
須藤
私は、社会人をやめてここに入学しました。予定では、この3月に修了します。社会人から大学に戻って勉強していると、自分のために全部の時間を使えることのありがたみをしみじみ感じるのです。学部からストレートで来ていたら、この気持ちでここで勉強していなかったでしょう。それが、自分が一番成長した点だな、と思います。苦しかったけれど、めちゃめちゃ楽しい上智ローの3年間だったなというのは、本当に思っています。
上智ローが、学修のための好環境を与えることができたということを聞いて、とてもうれしく思います。お二人ともお忙しいなか、どうもありがとうございました。

<2015年2月28日収録>