概要

修了生の声

上智大学法科大学院を目指す人たちへのエール

司法試験合格、就職活動への道しるべとなった交流

司法修習69期 魚住 遼(2015年3月修了)

 私は、現在司法修習生としての生活を送っていますが、司法修習後は企業法務を中心とした法律事務所に入所する予定です。

 司法試験の合格に至るまでの過程・勉強方法は、人それぞれです。しかし、決して短くない受験生活の中で、自分のとっている勉強方法、あるいは、特定の論点等に関する理解等に、不安や迷いが生ずることもあると思います。こうした悩みは法曹としての力を養ってくれるものですが、交通案内くらいは欲しいものですよね。

 本学は、他学年も含めた学生同士、学生と教授陣・チューター等との間との距離感が極めて近いことが大きな特徴です。私自身、教授等に勉強方法の相談をしたり、アカデミックな議論を交わしたりする機会が多くありました。このような交流は、司法試験の合格への大きな道しるべとなりました。

 また最前線で活躍する弁護士、検事等の方々が本学に在籍していることも特徴の一つです。実務家教員と、授業・ゼミを通じて触れ合うことより、目指す法曹像を具体的にイメージすることができ、就職活動にも大きく役立ちました。

 その他にも学習カリキュラムや勉強環境も充実しています。本学に進学なされた方には恵まれた環境を思う存分活かして、法曹として羽ばたいていただければと思っております。

知的好奇心を刺激し、法的思考力を鍛える

判事補 細包 寛敏(2014年3月修了)

 私は、上智大学ロースクール未修コースを卒業後、裁判官に任官いたしました。法律判断の第一歩は、法律の条文から始まり、私たちの仕事は、法律の条文を解釈し、運用していくかという考察と切っても切り離せないものです。そこで私は、法曹を目指すに当たって、必要な能力は何かと問われれば、条文解釈から始まる法的思考力であると答えます。上智大学ロースクールでは、ソクラテスメソッドによる講義により、法的思考力を鍛えるカリキュラムが組まれており、私も日々の講義により、法的思考力を磨くことができたと感じています。また、上智大学ロースクールには、他にも、民刑模擬裁判、弁護士事務所の協力を得て行う国際仲裁ADRやエクスターン等、自らの法的思考力を実践することができる機会があり、このような機会は骨太な思考力を形成するものです。上智大学ロースクールは、大規模なロースクールとはいえませんが、知的好奇心を刺激し、法的思考力を鍛える環境は十二分に整っています。皆さまも、本学でよい経験をし、将来法曹の世界で、本学で培った能力を発揮されることを願っています。

司法試験への合格へのモチベーションが自然と高まる教育環境です

虎門中央法律事務所
弁護士 寺澤 春香(2014年3月修了)

 私は、上智大学ロースクール未修コースで3年間学び、司法試験に合格、現在1年目の弁護士として、法律事務所で働いています。

 在籍中は、ロースクールの授業だけに熱心に取組むこと、また、積極的に実務科目を履修して、実務の基礎を学ぶことを意識していました。そして、実際に、司法試験合格に必要な実力はもちろんのこと、実務の基礎を大変多く学ぶことができました。

 上智大学ロースクールのもっとも魅力的なところは、少人数で、他の学生、教授、実務家教員との距離が大変近いことです。教授や実務家教員のお話を伺う中で、司法試験合格後、自分がどのような法曹になりたいか、どんどん明確になっていき、それが司法試験合格へのモチベーションにもなりました。

 現在、1年目の弁護士として働く中で、司法試験合格の力は基礎的で不可欠な力でありますが、それだけで実務に対応することはできず、常に社会経済の動向にキャッチアップし、新たな知識を身につけていかなければならないということを実感しています。

 ぜひ、これから入学される皆さまも、実務を見据えて、ロースクールでの勉強に励んでいっていただきたいと思っております。

充実した国際関係法のカリキュラム

双日株式会社
弁護士 新井 壮一(2013年3月修了)

 私は現在総合商社の法務部に企業内弁護士として勤務しており、日々様々な契約についての契約書を作成しています。商社のビジネスは”ラーメンからロケットまで”と言われる程多種多様であり、多くの案件は渉外的な取引案件です。

 私は従来から渉外案件を手掛ける弁護士になりたいと考えていたので、上智大学法科大学院においては、国際私法や国際取引法など渉外案件に関連する多くの国際関係法(私法系)の講義を受講しました。上智大学法科大学院では国際関係法(私法系)をはじめとした選択科目のカリキュラムがとても充実しており、教授の熱心な指導の下で学習をすることが出来ました。これらの講義で学習したことは現在私が扱っている渉外的な案件にとても役立っており、準拠法や国際裁判管轄、更には貿易の取引条件といった事項について、講義で使用した資料や教科書を参照しながら契約スキームを考えています。このように、上智大学法科大学院で学んだことが現在の私の拠り所となっています。

 上智大学法科大学院にご入学される皆様が、司法試験の勉強のみならずご自身の興味関心のある法分野について心ゆくまで学習し、将来法曹として実務でご活躍されることを心から祈念しております。

実務を見据えた土台作り

株式会社みずほ銀行
弁護士 藤井 友弘(2012年3月修了)

 現在、私が従事する金融法務のみならず、実務においては、事案分析能力や法的思考能力などの様々な能力が必要とされます。本学においては、司法試験に合格することはもちろんのこと、実務まで見据えた事案分析能力や法的思考能力の基本を習得することができるようカリキュラムが組まれています。また、エクスターンシップやリーガルクリニック等の実務科目も豊富に組まれており、机上の勉強だけでは得ることができない実務の擬似経験をすることができることも魅力の一つです。

 そして、本学の一番の魅力は、学生が少人数であるが故に、教授、実務家教員等との距離も近く、自ら能動的に活用すれば、実務において必要となる能力やネットワークのみならず、今後、法曹や職業人としての将来像を考えるにあたっての気づきをも得ることができる環境だと実感しています。

 本学に入学される皆様が、視野を広く持ち、この恵まれた環境を最大限活用して、本学でしか体験することができない経験をし、多様な分野でご活躍されることを祈念しております。

環境法を学ぶ楽しさを実感してください

栄枝総合法律事務所
弁護士 伊藤 彩(2012年3月修了)

 上智大学法科大学院では、環境法の第一人者である教授、環境訴訟を数多く手掛けてこられた実務家教員の方々による授業を受けられます。その他、SELAPP セミナーなど、様々な立場で環境法に携わっている方々と関わるチャンスもあるので、将来を見据えた勉強をすることができると思います。

 私は、主に民事事件を幅広く扱う弁護士事務所に所属しておりますが、いわゆる環境訴訟でなくとも環境法の知識を使う場面は多くあります。事案を検討する際には、法全体のしくみや、行政、企業、住民など様々な立場からのアプローチを踏まえることが重要であり、法科大学院で学んだことが活きていると実感しています。

 これから上智大学法科大学院で学ぶ方に対しては、選択科目で迷ったら環境法を選択することをお勧めします。すでに環境法と決めている方は、積極的に授業に参加すれば、実力が自ずとついてくると思います。ぜひ、他の法科大学院では体験できないカリキュラムで、第一級の教授陣と一緒に環境法を学ぶ楽しさを実感してください。

実務に役立つ有意義な経験が豊富にあったことを、あらためて実感

旭川地方裁判所
判事補 鈴鹿 祥吾(2011年3月修了)

 法律の「問題」は、法解釈を踏まえた上で意味のある事実を認定して評価し、法的結論を検討する、というもので、司法試験も実務も変わることはありません。法科大学院の授業では判例等の検討が多いですが、①採られた解釈や学説の理由を踏まえた自分の法解釈、②摘示されている事実の規範との関係での評価、それを踏まえた自分の意見、を意識して臨むことでその力は十分に付くと思いますしゼミで友人と議論することでその力は深まっていくことでしょう。

 さらに、実務においては、他の人を説得すること、交渉を行うことも必要です。これは基本的な手法を学び、第三者からの講評を受けることが不可欠です。交渉理論を踏まえて模擬調停・仲裁等を行う国際仲裁ADRワークショップなどは、非常に有益な経験になると思います。

 そして、実務では常に新しい問題が生起しています。金融法実務演習などで最新の問題と第一線の弁護士の実践を見聞きすることは非常に刺激的です。

 私にとって本学での経験は、司法試験・二回試験、そして実務への基礎力を付けられた貴重なものでした。本学で学ばれる皆さんが、将来に向かって有意義な経験を積むことができることを期待しております。

障がいを克服して夢を実現

法テラス東京法律事務所
弁護士 若林 亮(2011年3月修了)

 私は、長年勤めた大手新聞社を退社して未修者コースに入学しました。もっとも聴力に重度の障害があるため、いわゆるソクラテスメソッドによる対話形式でありかつ実務を意識した高度な授業についていけるのかがまったく未知数でした。しかし、弁護士になりたいという長年の夢が勝り、挑戦しました。上智大学法科大学院はこのような私を受け入れ、すべての授業に筆記通訳をつけてくれましたので、無事に卒業することができました。本法科大学院では、学生ひとりひとりの学習進度に応じた目配りがなされ、学生同士も小人数であるため互いに顔が見え、学年の壁もなく、有志での勉強会も非常に盛んです。授業も学会、実務の最先端を行く教授陣が揃います。とりわけ国際仲裁・ADRという授業は実務で活躍するために今の自分にどのような力が必要か、どう伸ばせばよいかを強く意識するきっかけとなりました。弁護士となった現在、実務に出たばかりで覚えなければならないことは尽きませんが、学んだことのひとつひとつがたしかな土台となって今に生きているのを実感する日々です。夢を叶えさせてくれた上智大学法科大学院に心から感謝いたします。

多くのことを学び、吸収できる環境

シティユーワ法律事務所
弁護士 長井 沙希(2011年3月修了)

 私が携わっている企業法務も含め、実務では、幅広い法律の知識が必要とされます。また、事案について与えられた正しい解答はなく、自分の頭で考えてより妥当な解決を導かねばなりません。ロースクールでは、これらの土台となる基本的知識や法的思考能力をしっかりと身に付けることが求められます。

 上智大学のカリキュラムは、これらをきちんとこなしていれば基本の習得ができるよう工夫されています。具体的な論述の仕方勉強方法などの疑問点は、チューターの先生に尋ねることもできます。学生の自学自習をサポートする体制が整っていますから、法律家としての基礎体力を培うことができるでしょう。

 もちろん、基礎的科目に限らず、先端科目も充実しています。私も国際仲裁ADR等を受講しましたが、各分野の第一線で活躍されている実務家の方々が提供する科目は、どれも刺激的でした。上智大学では、自分のアンテナを高く立てていれば、多くのことを学び吸収できる環境にあると思います。このような司法試験の先を見据えた教育は、知的好奇心の強い皆さんの学習意欲に、十分応えるものと確信しています。

法曹を目指す者にとって極めて恵まれた学習環境でした

検察官 小林 佐和子(2010年3月修了)

 私は、上智大学法科大学院未修コースを経て司法試験に合格し、検察官に任官しました。上智大学法科大学院は、基礎科目、先端科目等の科目が充実していることに加え、学習環境も充実しており、司法試験合格者による合格者ゼミから受験体験等を学ぶことができます。これらのことが司法試験受験においては大変糧になりました。また実務家教員の先生方とお話しする機会を通して、実務家の仕事について知ることもできました。

 法曹として仕事をするに当たっては、法解釈・事実認定・事実の評価・論理的思考等が必要となりますが、そのような能力の習得は上智大学法科大学院の基礎科目・先端科目等の科目を主体的に取り組むことによってまずは培うことが可能であります。上智大学法科大学院に入学される方々が充実した実り多き学びの日々を経て、法曹として、また様々な分野で、御活躍されることを心から祈念しております。

出来る限り受講した実務科目。
学ぶチャンスを活かしてほしい

フレッシュフィールズ・ブルックハウス・デリンガー法律事務所
弁護士 冨永 啓太(2010年3月修了)

 私は主に国際案件を中心に企業間の取引に関する契約書のチェック・規制関係に関するアドバイスを提供しております。国際案件においてもコアとなる必要なスキルは、事案の的確な分析・法律及び契約書の文言の解釈であり、これらについては上智大学法科大学院での基礎科目及び一流の先生方が提供される実務案件において最初の基礎となるトレーニングを積むことが出来たと確信しております。是非上智大学法科大学院でのカリキュラムを十分に活用し、皆様が目指される理想像に近づかれることを祈念しております。

実務に役立つ力を養うことができる法科大学院

三菱重工業株式会社
弁護士 飯島 進(2010年3月修了)

 私は、現在メーカーの法務部で勤務しております。当社事業が全世界的に展開し、多くの製品を取り扱っていることもあり、私が携わっている仕事は国内外に及び、事業分野も多岐にわたります。日本法の場面はもちろん、外国法が関わり、複雑な案件においても、法科大学院時代に学んだ、基礎的な事項と論理的な考え方は、非常に役に立っていると思います。

 上智大学法科大学院は、研究者教員と実務家教員がバランスよく揃い、授業は基礎を重視しつつも発展的な事項を教員・学生で双方向的に考えながら進めていくものなので、試験に向けた学力という面のみならず、実務に出た際の考える力の取得という面においても意義があります。

 また、選択科目も幅広く、法曹界の第一線で活躍されている実務家が現在の業務を紹介して下さるエンタテイメント法等もあり、将来の目標を設定することにも役立ちました。これから入学を目指される皆様が、素晴らしいカリキュラム、教員、スタッフ及び学友とともに、上智大学法科大学院において、充実した日を過ごされることを願っております。

実践を通し、物事を多面的に考え、センスを磨いてください

日本アイ・ビー・エム株式会社
弁護士 松崎 由晃(2009年3月修了)

 東京芸術大学美術学部を卒業後、いわゆる純粋未修者として上智大学法科大学院で学び、修了後最初の司法試験に合格しました。 短期間で一定の水準に到達するためには、基本的な事項を体で覚えるくらい繰り返し練習して使いこなせるようになること、そして自分が学んでいることの本質を発見することが大切です。

 後者について、上智大学では、優秀な実務家による実践的なプログラムが豊富に用意されています。私も、本格的な模擬仲裁調停や交渉に取り組んだことで、ひとつひとつの言葉に敏感になること、判断の枠組みを深く問いなおすこと、具体的な事実を丹念に分析し評価すること、そこから主張という構造を組み立てることを学びました。このような本質的な力は、司法試験や二回試験でも問われましたし、今でも非常に役に立っています。

 上智大学は、皆さんが望めば望むだけの経験をつむことが出来る場所です。当面の目標を突破するために着実に足場を固めながらも、その先の未来を描いて行動することのできるプロアクティブな方が入学されることを期待しています。

法曹を目指す者にとって極めて恵まれた学習環境でした

検察官 江原 佐和(2009年3月修了)

 上智大学法科大学院未修コースを経て、検察官に任官しました。実務家として働き出すと、突然耳慣れない特別法を取り扱うことになったり、それまで親しんでいた法律が改正され、構成要件や法定刑が変わることがしばしばあります。これに気づかないまま事件を処理すれば、法の適用解釈を誤った判断で行い、結果として人の人生を大きく狂わせることになりかねません。そのようなことが決してないように、正しい法律の知識を身につけた上、常にアンテナを張り巡らせ、学習を怠らないことが必要であり、このような姿勢は、法律を取り扱う者全てにとって必須のものと思います。上智大学法科大学院での学習の日々は、実務家として働くための土台となる法律の知識や、学びの姿勢を身につけるために、極めて有益なものでした。学習の習熟度に合わせた幅広いカリキュラムは、土台となる知識を固めることから、最先端の実務の動向を学ぶことまで網羅しており、実務科目では第一線で活躍する実務家の諸先生から、経験に基づく貴重なお話を伺い、大きな刺激を得ることができます。上智大学法科大学院に入学される皆様が、この恵まれた学びの場を活かし、様々な分野でご活躍されることを祈念しております。

学んだ法解釈を国民の利益へとつなげたい

衆議院法制局 皆川 治之(2006年3月修了)

 個別具体的な法適用の場面で活躍する法曹も魅力的でしたが国民全体の利益に資する仕事を志望し、議員立法の立案を行う衆議院法制局に入局しました。

 司法が法適用の場面であるのに対し、立法は法創造の場面であり、両者の間で法律へのアプローチは異なります。しかし、議員の構想をいかに的確に条文化するかという法創造においても、法成立後の法適用の場面を念頭に置いた立案が求められます。その際法科大学院で学んだ法解釈は、大いに役立ちます。

 上智大学法科大学院で学ばれる皆さんが、法曹に限らず、国家公務員をはじめ様々な分野でご活躍されることを願ってやみません。

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