上智大学法科大学院 Sophia Law School

チューター制度の紹介

 学生生活の悩みのなかには教員よりも先輩に相談したいこともあるのかもしれません。
 本学を修了した司法試験合格者がさまざまな相談に応じるチューター制度は、教える側の使命感の高さに定評があります。

学生に近い存在としての「チューター」

北澤 彩子
弁護士 北澤 彩子
ネクスパート
法律事務所 高崎オフィス
上智大学法学部出身
標準コース 2016年修了
司法修習71期

 司法試験に合格するためには、当然ながら、ロースクールで日々の講義に意欲的に取り組むことが必要不可欠です。他方で、司法試験は実務家登用試験=裁判官・検察官・弁護士として働くに相応しいか否かを判断する試験ですので、自分の書いた論文が、実務家の視点から見てどのように評価されるのかを、早くから把握しておく必要があります。

 私自身、チューターの先生の厳しいコメントや評価に対して、落ち込んだこともありました。しかし、いま振り返ってみると、先生方のコメントを踏まえて改善した部分が、自分の強さ(学修面でのアドバンテージ)に繋がったと思います。弱点や不安を持つことは、当たり前です。そうした弱点や不安を克服するには、やはり、自分が目指す司法試験の合格経験を持つチューターの指導を受けることが必要ではないでしょうか。

 これをお読みいただいてる皆様には、ぜひ上智ロースクールのチューター制度を積極的にご利用いただき、ご自身の目標に到達していただきたいと思います。

日々の勉強をサポートします

安田 耕平
弁護士 安田 耕平
弁護士法人
稲葉セントラル法律事務所
横浜市立大学
国際総合科学部出身
標準コース 2016年修了
司法修習71期

 司法試験に合格するためには「過去問の分析」「三段論法や条文を意識した答案作成」など,受験生であれば何度も聞いたことがあるような,ある種のセオリーのようなものがあります。私が受験生だった頃,合格者の話や合格体験記の中で,これらのセオリーを守れば合格は難しくない意見を何度も見聞きしました。しかし,簡単に言われても実際には何をどうすればいいかわからず,日々悩み試行錯誤しながら勉強していたことを憶えています。今思うと,自分で悩むだけでなく,もっと周りの人と悩みを共有することが出来ていれば良かったと感じています。

 上智LSのチューター制度では,講義や答案添削ゼミ,日々の悩み相談という様々な形で皆さんをサポートします。チューターは,皆さんの個別の悩みに向き合い,一緒に解決方法を探していきます。朝起きられない,集中できず携帯電話をいじってしまうなど,周りの受験生にはちょっと言いづらいことでも構いません。

 気負わず,一番身近な合格者として,チューター制度を利用してみてください。

在学生の声 チューター制度の利点

上智大学法学部国際関係法学科出身 標準コース 3年 寺島 大貴

 チューター制度は,各々の学習進度にあわせて実務家の先生にご指導していただける制度です。自分たちで設定した学習テーマを,チューターの先生にみてもらうことができます。

 一人で勉強をしていると,モチベーションが続かなかったり,勉強の内容がインプットばかりになってしまうことがあります。そんなときに,チューター制度は,数人でゼミを組み,アウトプットしたものを先生にご指導いただけるよい機会になります。少人数のゼミ形式でご指導いただけるので,授業では聞きづらい内容なども気軽に質問することができます。また,先生の当時の体験談や,具体的な学習の方法なども聞くことができます。

 私がチューター制度を利用した時は,数人のゼミで,隔週で論述の答案を提出し,先生にそれを添削していただきました。また,後日,その問題の解説や,優秀答案とメンバーの答案を見比べて,細かいポイントの指摘などもしていただきました。