上智大学法科大学院 Sophia Law School

担任補佐制度・チューター制度の紹介

 学生生活の悩みのなかには教員よりも先輩に相談したいこともあるのかもしれません。
 本学では学習サポートの一環として、担任補佐制度とチューター制度を設けています。
 担任補佐とチューターは、いずれも本学を修了した司法試験合格者であり、教える側の使命感の高さに定評があります。

司法試験に合格することはゴールではなくスタートです

星野 天
弁護士 星野 天
TEN法律事務所
一橋大学MBA2年生
合同会社シンカCEO
久留米大学法学部出身
標準コース 2015年修了
司法修習70期

 現在の司法試験の合格率は年々高くなっており、昔(合格率が5%以下の時代)に比べれば、合格することは難しくありません。司法試験に合格するのに必要なことは、「正しい」「努力」であると考えています。世の中には「正しい」ものはあまりないと考えていますが、国家試験は公平で、平等で、かつ出題にミスがないといった制約があることから、結果として一定の方向性が生じてしまうと考えています。その方向性を捉え、しっかり努力を重ねれば、司法試験に合格することは決して難しくないと考えています。

 司法試験に合格することは人生の全てではなく、キャリアのスタートに過ぎないと思います。従って、我々にとって、大切なのは司法試験に合格することではなく、その後どのような人生を送るかです。私は、早期に独立して、企業法務と国際業務を中心に行いましたが、現在の興味関心は専ら経営です。また、友人の弁護士(もしくは、司法試験合格者)には、国連で働いている人やベンチャー企業で起業した人、さらには、テレビのコメンテーターとして活動している人もいます。

 ぜひ、上智大学法科大学院で、ともに学び、考え、自分の人生を実りある豊かなものにしていきましょう。

習熟度別にきめ細やかなフォローを行います

田中 剛
弁護士 田中 剛
あおば総合法律事務所
上智大学理工学部
短縮コース 2014年修了
司法修習70期

 法曹実務家を目指す皆様が突破しなければならない「司法試験」は、単に法律の知識をインプットするだけで合格できるというものではありません。特に「論文式試験」は、与えられた初見の事例問題に対する論理的・説得的な回答文章を作成することが求められており、そこで高い評価を得るためには、法律文章作成のルールや型を守ること、論述にメリハリをつけること等の「お作法」を身につける必要があります。

 上智大学法科大学院のチューター制度は、実際に「司法試験」を突破した法曹実務家によるきめ細やかなフォローを特徴としています。例えば、法律の学修経験がない方(純粋未修者など)には、簡単な事例問題を題材に法律文章作成の「お作法」を身につけていただきつつ、授業や期末試験に対応できる法律知識の解説などの講義形式(インプット重視)のフォローを行います。また、法律の学修経験を有する方(既修者や法曹コース生など)に対しては、身につけた法律知識を得点に繋げられるように、司法試験や予備試験レベルの事例問題を用いたトレーニング形式(アウトプット重視)のフォローを行います。

 ぜひ上智大学法科大学院が誇るチューター制度をご活用いただき、ご自身の大きな夢を実現してください。

現役生の声 チューター制度の利点

専修大学法学部出身 標準コース 2年 松元 里緒奈

 チューター制度は、実務家の先生に、各々の希望に沿ってご指導いただける制度です。

 少人数のゼミ形式での指導のため、作成した答案にコメントをいただけることの他に、難しいところ・重要なところの授業をしていただいたり、分からないことを気軽に質問したり、弁護士の仕事の話や先生が行っていた勉強方法の話を聞いたりすることができます。

 私がチューター制度を利用した時は、数人で定期試験対策を学習テーマとする自主ゼミを組み、各々で前年度の定期試験問題の答案を作成し、先生に添削・解説していただきました。解説の時には、メンバーの優秀答案や先生が作成してくださった参考答案を配布していただき、自分の答案と見比べたりしました。自分の答案と見比べることで、自分の答案に足りないところが分かったり、相手に伝わりやすい書き方が分かったりしました。また、先生が、定期試験問題とは別に参考問題を用意してくださることもありました。論文問題で出題される重要なところや、答案の書き方を学ぶことができました。