上智大学法科大学院 Sophia Law School

仲裁・ADR

仲裁ADRワークショップ

普段学んでいる法律が実務でどのように用いられているのかを実感できるワークショップ
大学の枠を超え、競い合いながら「調停」「仲裁」「予防法務」を学ぶ3日間

 上智大学法科大学院では、年1回、長期休暇を利用して「仲裁・ADR」ワークショップを3日間かけて行います。

 このプログラムは、平成16年から18年にかけて実施した法科大学院等形成支援プログラム、および、平成19年から20年にかけて実施した専門職大学院等教育推進プログラムの成果を結実させたもので、例年、参加者から極めて高い評価を得ています。

概要

 国際ビジネスを題材とした英文契約書を含む40頁余りの問題(事例)を用い、「模擬調停」「模擬仲裁」「予防法務的観点からの経営陣へのアドバイス」を実践的に体験する3日間。仲裁と調停という二つの異なる手続のロールプレイやグループディスカッション等を実施しながら、事案の検討の仕方、準備書面の作成の仕方、説得力ある法的主張の仕方、依頼者への説明と関係調整、望ましい解決に向けた柔軟な思考の必要性、予防法務的視点等法曹に要求される基本的な素養を実践的に学びます。

 ワークショップ最終日には、最優秀代理人、最優秀調停人・仲裁人を選考し、表彰します。

特長
  • 日本有数の法律事務所である長島・大野・常松法律事務所から例年20名超の弁護士の先生方の御協力を得ていること
  • 2011年(平成23年)以降、他大学からも積極的に参加頂き、大学の枠を超えた対戦・交流を実現していること

 これにより、参加者は多くの一流の法律家から実務を学ぶことができるという貴重な機会を得られます。また、他大学からの参加者との真剣勝負で自らを鍛える場にもなり、大学を超えた繋がりを築くことも期待できます。極めて限られた期間内ながら「実社会に貢献できる法律家養成に役立つ」内容の濃いプログラムで実施されるワークショップです。


石井 文晃 弁護士
(長島・大野・常松
法律事務所)

 上智大学法科大学院では、2004年の創立以来一貫して、仲裁・ADRのワークショップを開催しており、2011年以降は他大学からもこ参加頂いています。法曹実務において、ある事案(ケース)を分析し、与えられた事実関係から主張を組み立てること、かかる主張をまとめた説得的な書面を作成すること、及び説得的なプレゼンテーションを行うことは、いずれも大変重要なスキルですが、このワークショップではこうした極めて実務的なプロセスを、我々が普段弁護士として扱うような、現実に近い形で実際に体験することができます。また、ワークショップには実務の最前線にいる多数の弁護士にこ協力頂いておりますが、学生同士の仲裁・調停に実際に参加し、パフォーマンスを見て頂いた上で講評を受けることができます。こうした経験は通常のロースクールの講義等を通じて得ることは難しく、その意味でも大変貴重な機会となっています。

本ワークショップに参加された大学

2011年からは上智大学以外の大学からも多くの学生が参加いただくことで、3日間の短期集中のワークショップが、より一層刺激的で活気ある学びの機会になっています。

※2020年は感染症拡大防止対策のため、規模を縮小して実施しました。

他大学の学生とともに熱く、深く、学び尽くす、短期集中型ワークショップ

ワークショップの反響

 「ワークショップ参加者アンケート」のごく一部ですが、ご紹介します。アンケート回答に見られるそれぞれの率直な一言から、このプログラムが如何に充実したものであるかが容易に読み取れます。

本ワークショップに参加して、何を発見したり、学んだりしましたか?

ワークショップ参加後の学生の声(抜粋)

  • 実際の交渉にあたって、相手に自分の思った通りの法律論を伝えるのが意外と難しいこと
  • 表現力の必要性
  • 事前準備の重要性
  • 反対当事者の立場に立つことで、見えてくるものが違った
  • 交渉の難しさ
  • 文章で書くことを端的に口で伝える難しさ
  • 準備書面の重要性
  • 同じ問題に対して、文書の作り方、主張の仕方で結論が変わるというのが面白く、代理人の仕事の面白さを発見
  • 事案把握の難しさ
  • 書く、話す、表現を相手に伝えることの難しさ
  • 今、現在自分が教室で学んでいることが、実務ではこういう形になるのだな、ということを実感
  • ADRへの理解がないに等しい状態から、自ら疑似体験する形で調停・仲裁の違いを実感
  • 完璧に準備をしていたとしても、実際、調停・仲裁が始まると、まだまだ準備が足りないと感じた
  • 弁護士という仕事の法律論的側面の重要性だけでなく、人間性が特に重要であることを学んだ
  • 論理的に主張を組んでいくことの大切さ
参加後、将来、自分が理想とする法律家になるために何が大切だと思いますか?

ワークショップ参加後の学生の声(抜粋)

  • 文章表現、プレゼンテーション力
  • 法律論と事実の評価、2つを併せて深く理解すること
  • バランス感覚と、リスク予測をする能力
  • 考えたこと、思いついたことを、論理的に、かつ分かりやすく相手方に伝える能力
  • 感情的にはならず、誠実な態度で臨むこと
  • 事案を読み込む力、訴訟や仲裁・調停の全体の進行を見通して何を特に重視すべきか考える冷静さ
  • 国際的素養、論理力、会話力
  • 準備で妥協しないこと
  • 相手方だけでなく、依頼人も同時にみる力
  • 口頭説明や文章を他者に分かりやすく伝える技術
  • 現場力、それを発揮するための事前準備
  • 説得力のある弁論の仕方を身に付けること
  • 人を説得する力。論に濃淡をつけ、マクロな視点を持つこと
  • 依頼人の利益を第一に考えつつ、弁護士として法的アドバイスをすること
  • 法律構成と事実の判断と依頼人とのコミュニケーション能力及びプレゼン能力
  • 体力、忍耐力、交渉力、柔軟性
  • 当たり前ですが、一層司法試験に受かりたいという思い

2021年仲裁ADRワークショップ(2021年3月5日・6日・7日)

2020年度仲裁ADRワークショップ(2020年2月28日・29日・3月1日)

*御見学を御希望の法科大学院生・法学部生の方は、tetsu-mo@sophia.ac.jpまで御相談ください。