上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻は、昨年度、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構による法科大学院評価を受審いたしましたが、複数の基準において適合していないとの評価を受けました。その後本学では運営体制や教育方法・学生指導に関して全面的な見直しを進め、指摘を受けた諸事項に係る改善の取り組みを進めて参りました。このたび、令和5年度に受審した追評価において、同機構が定める法科大学院評価基準に適合するとの評価を受けました。ご支援をいただきました関係者の皆様に深く御礼を申し上げます。
本学の法科大学院は、未修者教育、既修者教育、また令和2年度より開始した新たな学部・大学院一貫教育である「法曹コース」教育のそれぞれにおいて、より教育効果を高めるべく力を入れて改善を進めてまいりました。今年度は、司法試験合格率の向上、法曹コース出身者の高い合格率、共通到達度確認試験の成績改善など、具体的な成果を挙げることができました。今後も司法試験合格を目指す教育プログラムを充実させ、学生一人ひとりの可能性を最大限に引き出すためのサポートを強化に取り組んでいきます。
これらの改善策は、学内外の多くのご支援と協力を得て実現したものです。本学は、今後も社会のニーズに応える法曹の育成に向けて、教育の質の向上と継続的な改善に努め、在学生の皆さんにはより充実した教育環境の提供と修了後も適切なフォローアップを続けてまいります。修了生、関係者の皆様におかれましては、引き続きのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
上智大学学長 曄道 佳明
上智大学法科大学院長 巻 美矢紀